2011/2/7 渡歐豫定 | 好雪録

2011/2/7 渡歐豫定

既にお気付きのとおり、3月分の見聞予定を上網しました。
ふと思い立って、というノリに近いのですが、急遽2年ぶりに海外に飛ぶことにしました。
もっとも、かなりの強行軍であります。

今回の目的はオペラ見物、特にミュンヒェンでのグルベローヴァです。

私はできれば連日聴いていたいクチですので、どうしても渡航先が限られます。
というのも、イタリア、フランスなどは、同じオペラハウスで連日は上演しないお国柄。
ですから、せっかく赴いても見られる舞台が少ない。
その点、ヴィーンのシュターツオパーは連日違った演目が出ますので、数を聴くには好都合。
ミュンヒェンは今回初訪問ですが、バイエルン國立歌劇場もやはりそういうシステムです。

海外からの来日公演は近年まことに増えました。
けれども、、「現地から決して持って来られないもの」がふたつあります。

一つは、劇場そのもの。もう一つは、観客・聴衆です。

三宅坂の国立劇場は外観あたかも倉庫の如く、歌舞伎座を高層ビルにしてしまうのが日本。
戦時中の爆撃に遭った再建もあるにせよ、古式を守り、贅を凝らした海外のオペラハウスには「ただそこにいる」楽しみがあります。

それにしても、西歐の観客・聴衆は居眠りをすることがごく少ない。
これは不思議です。
何か理由があるのでしょうか?

舞台の成果は観客・聴衆に支えられ、観客・聴衆は劇場という建築物に足を運ぶ。
「持って来られない」このふたつこそ、最も大切なふたつなのです。

皆さんがお好きな劇場は、どこでしょう?

2011年2月 7日 | 記事URL

このページの先頭へ

©Murakami Tatau All Rights Reserved.