好雪録

2011年3月アーカイブ

2011/3/31 六世中村歌右衞門十年忌祥當

本日は故人歌右衛門の祥月命日である。

10年前の今日、瞑目の午後6時47分は、万朶の櫻花に白雪の降り積む荒天だった。
深更に至り雲吹き払い、磨かれ出た霽月の絶景を覚えている東京の人も多いだろう。

続きを読む

2011年3月31日 | 記事URL

2011/3/21 昨日今日

本日はお中日だというのに、雨天にこと寄せて墓参にも赴かず籠居。
美事な満月だった昨日は、オウム真理教による地下鉄サリン事件から16年目の追悼日。

続きを読む

2011年3月21日 | 記事URL

2011/3/19 春在枝頭已十分

片山襲名披露能観覧の京都日帰りを無事済ませ、先刻帰宅。

続きを読む

2011年3月19日 | 記事URL

2011/3/18 渡航中止

震災後、日々に錯綜する情報の数々。
3月とはいえ厳寒の被災地を思うに、命ながらえた方々のお身の上を、ただただ慮るばかりである。

続きを読む

2011年3月18日 | 記事URL

2011/3/15 公演中止

14日に予定されていた計画停電は、発表どおりすべては敢行されず一部にとどまった。
始発から鉄道の運休が相次いだが、大半が深夜の内の決定とて、
知らぬ間に出勤時間を迎えた人が多く、朝方は随所の駅頭で大混乱を見た。

続きを読む

2011年3月15日 | 記事URL

2011/3/14 戦々恐々

震災後の混乱は、安易な予想を軽く超えました。
原子力発電所の変事を加え、まさに戦後未曾有の国難であります。

大海嘯に遭われた無数の方々のことを思うにつけ、言葉もありません。
惨事が報ぜられた地域に顔見知りの方がおられるだけに、他人事とは思われません。

東京でも強い余震の心配があり、まさに戦々恐々たる日々を送っております。

続きを読む

2011年3月14日 | 記事URL

2011/3/11 地震御見舞

先刻来、東京でも余震が止みません。
震度5の揺れと聞きましたが、在京の私の知る限り、これは最大であります。

たまたま本日は在宅、このウェブサイトの批評執筆を試みておりました。
拙宅は建築後60年を経た陋屋ですので、さすがに大きく揺れました。
履物も履かず庭に下りたのは初めてのことでした。
揺れの中、部屋の土壁がバラバラと落ちたのにはさすがに驚きました。
ひとしきり収まり、窓から見渡しますと、遠くに2ヶ所、火災の黒煙が湧き立っておりました。

能楽書林にほど近い牛ヶ淵の九段會舘で、重体の方が出たとの報道であります。
ここは戦前の軍人會舘とて、戦災に焼け残った古い建物でありますから、或いはその問題かと思われます。
実にいたましい、お気の毒なことであります。

新橋演舞場の歌舞伎も、本日の夜の部は急遽中止。他劇場もそうしたところが多い由。
何よりも、電車がまったく動いておりません。
これから退勤後の帰宅時間に掛かり、たくさんの方々の難儀を思うと、本当に心配です。

今夜は水道橋・宝生能楽堂にて銕仙会定期能を見るはずでした。
落ち着いたら出掛けるつもりでしたが、最寄の私鉄も、またJRも地下鉄も不通。
いまちょうど開演時刻になりましたが、もはやどうにもなりません。

もちろん、東北地方の方々の被害は、まったくこの比でないことであります。
万一、ご当地でご覧の方がおられましたら、心からお見舞いを申し上げます。
これから日没を経て夜に掛け、お寒い中、どうぞくれぐれもお大事になさって下さい。

2011年3月11日 | 記事URL

2011/3/6 能〈花軍〉の隠喩

ご無沙汰が過ぎてしまい、ご興味の向きには洵に申し訳ございません。
やっと余暇が取れますので、1月以来の書き溜めはぼつぼつ上網してゆきたいと思います。

続きを読む

2011年3月 6日 | 記事URL

このページの先頭へ

©Murakami Tatau All Rights Reserved.