2011/3/11 地震御見舞 | 好雪録

2011/3/11 地震御見舞

先刻来、東京でも余震が止みません。
震度5の揺れと聞きましたが、在京の私の知る限り、これは最大であります。

たまたま本日は在宅、このウェブサイトの批評執筆を試みておりました。
拙宅は建築後60年を経た陋屋ですので、さすがに大きく揺れました。
履物も履かず庭に下りたのは初めてのことでした。
揺れの中、部屋の土壁がバラバラと落ちたのにはさすがに驚きました。
ひとしきり収まり、窓から見渡しますと、遠くに2ヶ所、火災の黒煙が湧き立っておりました。

能楽書林にほど近い牛ヶ淵の九段會舘で、重体の方が出たとの報道であります。
ここは戦前の軍人會舘とて、戦災に焼け残った古い建物でありますから、或いはその問題かと思われます。
実にいたましい、お気の毒なことであります。

新橋演舞場の歌舞伎も、本日の夜の部は急遽中止。他劇場もそうしたところが多い由。
何よりも、電車がまったく動いておりません。
これから退勤後の帰宅時間に掛かり、たくさんの方々の難儀を思うと、本当に心配です。

今夜は水道橋・宝生能楽堂にて銕仙会定期能を見るはずでした。
落ち着いたら出掛けるつもりでしたが、最寄の私鉄も、またJRも地下鉄も不通。
いまちょうど開演時刻になりましたが、もはやどうにもなりません。

もちろん、東北地方の方々の被害は、まったくこの比でないことであります。
万一、ご当地でご覧の方がおられましたら、心からお見舞いを申し上げます。
これから日没を経て夜に掛け、お寒い中、どうぞくれぐれもお大事になさって下さい。

2011年3月11日 | 記事URL

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