本日、一ツ橋の如水会館で、平成23年度文化庁芸術祭の授賞式が催された。
既に報道されたとおり、萬歳楽座の〈道成寺〉が演劇部門(関東)の大賞として顕彰された。
2012年1月31日 | 記事URL
風邪は鼻水から咳に推移。
恒例の黒川参りを前に、なんとか治めようと養生中であります。
日生劇場の〈ラ・カージュ・オ・フォール〉は大盛況裡に昨日、東京千穐楽を迎えた。
このページをご覧になって足を運ばれた方も何人かあるようだ。
ご満足頂けたならば、まことにご同慶の至りである。
2012年1月30日 | 記事URL
本日は昼は国立能楽堂で〈難波梅〉。
夕刻から〈ラ・カージュ・オ・フォール〉3度目の鑑賞←お笑い下さい。
同一演目を3度まで反復して見たのは、昨年11月の菊之助〈娘道成寺〉と並び最近珍しいことである。
そんなこんなで今朝からの風邪が本格化、明日はどうかすると寝込みそうな模様。
2012年1月28日 | 記事URL
私事でまことに恐縮ながら、
昭和10年生まれの母が膝の半月板の老化損傷で、このたび手術を受けた。
施術そのものは簡単に済んだが、母の場合は正坐と無縁の生活をしているからまだしも、これが「坐る」仕事の人だったら進退の問題に関わるだろう。
2012年1月27日 | 記事URL
本日もしだらのない話題で恐れ入る。
一昨夜、香港から畏友が帰国。ちょっとした雪見酒となった次第。
翌朝起きてから、酒気が抜けきらず辟易。午後1時頃まで人心地がしなかった。
2012年1月25日 | 記事URL
本日は京都で片山幽雪の〈鉢木〉。
いやー、実に良かった。美事でした。
こうした能に出会えると、陣屋の相模ではないが「百里あまりの道を、つい都まで」の手間すら何の苦とも思わない。
詳細な手控えもできたので、1月分の能評は後日まとめて上網の予定である。
といふことで、締切原稿を2本抱えて、先刻京都からとんぼ返り。
まづ本日はこれぎり。
2012年1月22日 | 記事URL
表題のお話は後半のお楽しみ、である。
本日、新潟りゅうとぴあ能楽堂にて、昨年7月に国立能楽堂で初演された新作能〈影媛〉の再演がなされた。
全体の流れと雰囲気は初演2日目に準じたもので、前半(狂言部分)50分弱、後半(能部分)55分、という進行。
失錯や事故もなく無事演了したが、稽古を重ねた初演時から日を置くと、さすがに慎重になる傾向はあって、かなり濃厚な雰囲気の〈影媛〉だった。
幸い満席の盛況、馬場あき子さんの30分解説も濃密な内容で、観客席の雰囲気は終始熱心だったのは何よりだったと思う。
2012年1月21日 | 記事URL
昨夜から東京でも小雪まじりの雨となり、ちょうど良いオシメリである。
明日は新潟のりゅーとぴあ能楽堂で新作能〈影媛〉の再演があり、
今夕その申し合わせのため新潟入り。
明夜帰宅次第、簡単な成果報告を申し上げたいと思う。
2012年1月20日 | 記事URL
明日は急遽、予定をやりくりして日生劇場の〈ラ・カージュ〉再見が決定。
実に、まことに、楽しみ。
既に中日を過ぎた、「大市村」扮するザザ大菩薩の艶姿と絶唱。まだの方は是非。
2012年1月18日 | 記事URL
私が最近接したニュースの中で最も憂慮するひとつに、表題の条例問題がある。
モノによって思想を固定し法をもってそれを強要することは、慎重の上にも慎重を期さねばならない。
2012年1月17日 | 記事URL
本日は初釜参会とて京都日帰りだった。
新幹線が至便とて、余程でないかぎり泊ることはないのも寂しいことである。
というわけで、本日は申し訳ないながら、このくらいで失礼。
2012年1月16日 | 記事URL
今日はちょっとオカタイ、考証メモである。
本日は銕仙会の初会で、トメに淺見眞州の〈鷺〉が出た。
表題はこの能のワキの役名「さぎのくろうど」である。
2012年1月15日 | 記事URL
本日は宝生能楽堂・五雲会にて金井雄資〈東北〉が優秀な出来ばえ。
「梅の花の香りがするかどうか」などという主情的視点で見ているようではこの能は真価は終生分かるまい、と思わせられる、造形性に優れた三番目物のアプローチだった。
2012年1月14日 | 記事URL
本日は日生劇場でミュージカル〈ラ・カージュ・オ・フォール〉鑑賞。
今月ちょっとでもお暇な方に申し上げたい。
「これを見なくては一生の損」である。
2012年1月13日 | 記事URL
表題は故実を勘案したもので、「間違い」ではない。
「歌会始」という名称は昭和3年(1928年)以降の新案であることは、存外知られていない。
2012年1月12日 | 記事URL
平成23年度(第66回)文化庁芸術祭賞が本日発表された。
関東・演劇部門の大賞は、藤田六郎兵衛の主宰する「第4回・萬歳樂座」で、観世清和の舞った〈道成寺〉である。
2012年1月11日 | 記事URL
今週木曜日に連載第2回の日経夕刊掲載記事を本日入稿。
限定された字数ながら、能〈關寺小町〉と歌舞伎舞踊〈積戀雪關扉〉のおはなしである。
2012年1月10日 | 記事URL
表記の展観「上田宗箇~武将茶人の世界展」が
松屋銀座8階イベントスクエアで1月16日(月)まで開催されている。
本日は学生有志を率いてこれを見てきた。
2012年1月 7日 | 記事URL
本日小寒。
東京はまずまず、それらしい寒さだった。
が、それにしても霜柱は立たない。子供の頃は毎朝ザクザク踏み砕いたもの。
ましてや、裏庭のアオキの葉が寒気で縮れることなど、絶えて見ない。
2012年1月 6日 | 記事URL
「活動記録」に予告しましたように、本日から日本経済新聞夕刊連載「歌舞伎に転生する能・狂言」(1月毎週木曜日)が始まりました。
初回は私の顔写真が入ってお恥ずかしい限り。
来週掲載の2回目の原稿は、いま書き綴っています。
2012年1月 5日 | 記事URL
毎年のこととはいえ、さすがに混雑の新幹線。
雪で遅れなかったのはまだしものことである。
大槻能楽堂も松竹座も相応の成果で、行った甲斐がありました。
歌舞伎については早速、批評を上網しました。
道頓堀で芝居と言えば、中座の故地に隣接する今井のおうどんである。
お酒を頂戴するのにも充分豊富なメニューで、場合によって観劇よりこちらのほうが成果があったりして虚しいが、今回は芝居も中々の収穫だったのは嬉しい次第。
松竹座では、不注意で財布を落としたまま退場しかけたところ、お気付きになった隣席の方が、ご親切にも玄関で張り番をして私を見つけて下さった。
あのままでは「今井でおうどん」どころではない。新年早々、福運を拾った心地である。
こんなところで何だが、心より御礼申し上げます。
本日はちょっと、「野田岩で鰻重」のような更新になってしまいました。
2012年1月 4日 | 記事URL
平成24年壬辰の御慶を申し上げます。
私は自戒の念を籠めて、常日ごろ齢を「数え」で勘定するようにしていますが(わが国で満年齢の徹底は1950年から)、そうすると本日で50歳。
昔で言えば「人間50年」の限界に至り、あまりの不勉強不鍛錬を顧みて愕然。
しかし気を取り直し、60歳から80歳まで遊行を重ねその後一日も倦まず120歳で遷化した趙州和尚を心に仰ぎ、励んで参りたいと思います。
現在判明しています今年の主な仕事には、「活動記録」の項に告知済みの朝日カルチャーセンター新宿校特別講座として、3月27日(火)に観世清和氏との対談。4月に国立能楽堂で復曲される世阿弥作〈阿古屋松〉を糸口に、昨年来ひときわ舞台の充実した清和氏の藝談いろいろを聴き取りたいと思います。
また、これは現在調整中の企画。
下半期に別社の依頼で、梅若玄祥・山本東次郎・富田清邦・山勢松韻の各氏を迎え、秘曲の実演を伴った藝能講座を始める予定です。調いましたらお知らせ致します。
なお、これは来年・2013年ですが、年明けすぐですので今からお知らせしますと、能の復曲物2つ。
関東で〈巴園〉、関西で〈樒天狗〉、それぞれ新規に演出制作を致します。
依頼を受けるまではどちらもまったく心になかった演目ながら、取り敢えず骨子は固めつつあります。
さらに、一昨年の9月に大槻能楽堂の委嘱で制作した、古型に準ずる新演出〈戀重荷〉が、シテ・大槻文藏氏、ワキ・寶生閑氏により、本年3月3日(土)、観世能楽堂での東京清韻会別会で再演されます(多少手を加えます)。
東京初演ですので、ご覧頂けましたら幸いです。
その他もろもろ、本年もよろしくお願い申し上げます。
2012年1月 1日 | 記事URL