2012/1/1 新年ごあいさつ | 好雪録

2012/1/1 新年ごあいさつ

平成24年壬辰の御慶を申し上げます。

私は自戒の念を籠めて、常日ごろ齢を「数え」で勘定するようにしていますが(わが国で満年齢の徹底は1950年から)、そうすると本日で50歳。
昔で言えば「人間50年」の限界に至り、あまりの不勉強不鍛錬を顧みて愕然。
しかし気を取り直し、60歳から80歳まで遊行を重ねその後一日も倦まず120歳で遷化した趙州和尚を心に仰ぎ、励んで参りたいと思います。

現在判明しています今年の主な仕事には、「活動記録」の項に告知済みの朝日カルチャーセンター新宿校特別講座として、3月27日(火)に観世清和氏との対談。4月に国立能楽堂で復曲される世阿弥作〈阿古屋松〉を糸口に、昨年来ひときわ舞台の充実した清和氏の藝談いろいろを聴き取りたいと思います。

また、これは現在調整中の企画。
下半期に別社の依頼で、梅若玄祥・山本東次郎・富田清邦・山勢松韻の各氏を迎え、秘曲の実演を伴った藝能講座を始める予定です。調いましたらお知らせ致します。

なお、これは来年・2013年ですが、年明けすぐですので今からお知らせしますと、能の復曲物2つ。
関東で〈巴園〉、関西で〈樒天狗〉、それぞれ新規に演出制作を致します。
依頼を受けるまではどちらもまったく心になかった演目ながら、取り敢えず骨子は固めつつあります。
さらに、一昨年の9月に大槻能楽堂の委嘱で制作した、古型に準ずる新演出〈戀重荷〉が、シテ・大槻文藏氏、ワキ・寶生閑氏により、本年3月3日(土)、観世能楽堂での東京清韻会別会で再演されます(多少手を加えます)。
東京初演ですので、ご覧頂けましたら幸いです。

その他もろもろ、本年もよろしくお願い申し上げます。

2012年1月 1日 | 記事URL

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