寒い寒いと言っても、立春である。
今日からは「余寒」というわけで、含蓄のある良い言葉だとしみじみ思う。
年によっては年賀状の準備が出来ず、新年になってから出さざるを得ないことがあり、そうした場合はえてして「寒中御見舞」となってしまうもの。
いっそのことウンとじっくり構え、立春の今日、祝儀の挨拶として到着するように計らう手もあって、これはかえって床しいものである。
と思っていたら、そのとおり今日、山勢松韻さんから紅枠のめでたいお葉書を頂いた。
氣霽風梳新柳髮 氷消波洗舊苔鬚
〈實盛〉にも謡われる都良香の名吟を引かれた文面に、春の息吹を深く思ったことだった。
今日は先日に引き続いて京都日帰りで、立春の味覚も楽しめた。
2月分の能評は『能楽タイムズ』の依頼を受けているので、そちらにまとめて執筆します。
1月分の能評は纏め掛けていますので、近日、批評の項にまとめて上網致します。
2012年2月 4日 | 記事URL