2012/2/4 立春大吉 | 好雪録

2012/2/4 立春大吉

寒い寒いと言っても、立春である。
今日からは「余寒」というわけで、含蓄のある良い言葉だとしみじみ思う。

年によっては年賀状の準備が出来ず、新年になってから出さざるを得ないことがあり、そうした場合はえてして「寒中御見舞」となってしまうもの。
いっそのことウンとじっくり構え、立春の今日、祝儀の挨拶として到着するように計らう手もあって、これはかえって床しいものである。

と思っていたら、そのとおり今日、山勢松韻さんから紅枠のめでたいお葉書を頂いた。

  氣霽風梳新柳髮 氷消波洗舊苔鬚

〈實盛〉にも謡われる都良香の名吟を引かれた文面に、春の息吹を深く思ったことだった。

今日は先日に引き続いて京都日帰りで、立春の味覚も楽しめた。
2月分の能評は『能楽タイムズ』の依頼を受けているので、そちらにまとめて執筆します。
1月分の能評は纏め掛けていますので、近日、批評の項にまとめて上網致します。

2012年2月 4日 | 記事URL

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