2012/3/27 朝日カルチャーセンター対談「観世流の芸とこころ」 | 好雪録

2012/3/27 朝日カルチャーセンター対談「観世流の芸とこころ」

26世宗家・観世清和さんをお迎えした表題の新宿校公開講座も無事終了。
一杯のお客さまにお出で頂き、ありがたい限りでありました。

フリーハンドに近い進行で雑談に傾いた嫌いもあり、お家元にもご面倒をお掛けして誠に恐縮ながら、総体、受講の皆さまにお喜び頂けたようなのは幸いだった。

いろいろなお話が出た中で、10月の観世会別会・25世左近23回忌追善能の〈定家〉では、金剛流小書「一式之習」(「墓之拍子・引導・五輪碎・石塔之拍子・露之紐解・袖神楽・二段半之舞・埋留」の小書すべてを演ずるもの)を参考にして、15世観世大夫元章の書き付けに見える「露之紐解・袖神楽」を再興上演との、実にレアな情報をご提示頂いた。
最も多彩な小書数を誇る観世流でも、実際には題名だけあって実態が確定していない例も多く、当代宗家はその点きわめて精力的に試演を重ねているのは頭が下がることである。

その意味でも、今秋の〈定家〉はちょっと見逃せない舞台になりそうだ。

2012年3月27日 | 記事URL

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