今回は実に下らない駄ネタ。
御用とお急ぎの向きは何卒お読み飛ばしを願いたい次第。
一昨日、〈サンセット大通り〉の妄想配役を見立てたところ、親しい知友から「執事マックスは大滝秀治では如何」とノリの良い提案があった。
なるほど執事役としては名優大滝、切って嵌めたような適役だが、この役に限っては偉大なるノーマ・デズモンドを讃仰し嗜虐的・偏執的な愛を捧げる妖しい男であるから、坐漁荘に閑日月を送る大狸・西園寺陶庵公が当たった大滝ではちょっとニンが違うところ。
やはり、当代であれば平幹二朗。昔なら、森雅之か大矢市次郎であろうが、ふと考えたら、歌右衛門のノーマに大矢のマックス、確かにどこかで見た憶えがある。
いやいや、それは〈サンセット大通り〉ではない。
映像に残る〈瀧の白糸〉の歌右衛門と大矢であった(笑)
こう考えてくると、笑いごとではなく、数年後の引退を公言(知的旅情雑誌『ひととき』2012年1月号掲載インタヴュー)している玉三郎あたりが歌入り芝居に仕立てて主演しても一向におかしくはない、という気になってくる。
それこそ、玉三郎のノーマ、内野聖陽のジョー、平幹二朗のマックスだったら、演劇的にも興行的にも成功疑いなし。
誰か本気で仕組まないものだろうか。
2012年4月18日 | 記事URL