表題の追悼番組が、6月1日(金)の深夜、すなわち日付変わって6月2日(土)の 午前0時から1時45分まで放送される。
小澤征爾ほかゆかりの人のコメントを含め、5年前に放映されて反響を読んだ、吉田さんの人となりをよく示す好番組「ETV特集:言葉で奏でる音楽~吉田秀和の軌跡~」も時間内に丸ごと再放送される由。
ご興味の向きには、是非、ご覧頂きたい。
2012年5月31日 | 記事URL
今年度から池袋コミュニティカレッジで始まった、ちと恥ずかしい冠講座。
能の部の第2回目は梅若玄祥氏を迎え、謡の技法を中心に、実技を聴かせて頂く贅沢な内容だった。
課題曲は、これまた玄祥氏破格のご厚意で、老女物〈鸚鵡小町〉だった。
この曲を選んだのには、幾つかの理由がある。
2012年5月28日 | 記事URL
本日は片山九郎右衛門後援会能を見て京都日帰り。
幽雪の〈楊貴妃 平調返〉は水浅黄の舞衣に錆びた桃色の大口という珍しい装束が素敵に美しく、身体的にはギリギリの線だったとはいえ、前夜の三川泉〈井筒〉に通ずる「抜き差しならない舞台」の手応えがあり感動的。九郎右衛門父子が手に手を携えて仇を討つ健気な〈望月 古式〉も快演で、実に気持ちの良い会だった。
こうした舞台成果とはまた別に、表題の問題、である。
2012年5月26日 | 記事URL
20世紀最大のピアノの巨匠ウラディミール・ホロヴィッツが1983年に初めて来日し、6月12日・日曜日の雨の夜に東京・NHKホールで、30年後のこんにち考えてさえ法外極まりないチケット最高価格5万円の演奏会を催したことは良く知られている。
この日、テレビで生中継があり、私もこれを聴いて、当日の感想が詳しく書き留めてある。
2012年5月25日 | 記事URL
天野文雄氏・梅若玄祥氏・福王茂十郎氏の監修、梅若玄祥氏のシテで表題の公演。
趣向は趣向として、疑問が多く残った。
ただし、試みそのものには大賛成。
こうした研究公演はむしろ積極的になされるべき、という立場に立っての「疑問」である。
2012年5月24日 | 記事URL
近来ちょっと驚かされたことがあって、先日、平幹二朗の〈王女メディア〉東京公演の批評をこのウェブサイトに上網したところ、廻り廻って平さん自身の目に触れてしまった由。
2012年5月22日 | 記事URL
新橋演舞場を見終わってドッと疲労。
初めから終わりまで退屈続き、あまり呆れて、思わず過激な表題をつけてしまいました。
世上知られた「三島由紀夫」という名前なくして今日まで重演されたとは到底思われない。
もっとも、初演当時からその欠点を指摘する声は多かった作品である。
時代がすっかり変わった現在、歌舞伎様式そのものが力を失っていると、今回の上演を見てつくづく思わされた。
ちょうど10年前の前回上演時、2002年12月の歌舞伎座で、猿之助の為朝、玉三郎の白縫姫、勘九郎の高間太郎と阿公の時には感じなかったことである。
その分析は、追って批評にて。
2012年5月21日 | 記事URL
18日に見た辰五郎、昨日見た新三、その双方で確信した。
勘三郎ようやく復調、である。
むろん、まだ100%の恢復ではない。
が、精神の張りと生気は、むしろ病後ゆえの充実、といえるだろう。
2012年5月20日 | 記事URL
20世紀最高の大歌手・ディートリヒ・フィッシャー=ディースカウの死。
文字どおり「巨星墜つ」、である。
2012年5月19日 | 記事URL
本日は朝日カルチャーセンターの定例講座で、能〈頼政〉を扱うに先立って、彼が実際に詠み残した和歌を『源三位頼政集』から抜粋して味読した。
2012年5月17日 | 記事URL
実にツラマイ題名で失礼ながら、本年度前期は時間割の都合で朝から夕刻までずっと講義続き、ちょっと身動きが取れない。したがって能の会があってもよほどでないと水曜日は無理なので、おのずから日記も滞りがちで誠に失礼、ということで擱筆させて頂きます。
2012年5月16日 | 記事URL
今宵は赤坂ACTシアターで話題の〈ロミオ&ジュリエット〉を観劇。
見る前はナメきっていた舞台初出演の佐藤健のロミオが、実は大変にすばらしい。
2012年5月15日 | 記事URL
すでに冒頭に上げておりますが、ヴィーンの見聞記を随時上網して参ります。
上網当初は冒頭に置き、あとは随時、日付順に配列し直したいと思います。
本日は池袋コミュニティカレッジの講座初日。
はじめての場所でしたが、池袋駅直結の綺麗な教室でした。
「能の見かた」のいろいろをお話し、友枝喜久夫の独吟〈鸚鵡小町〉の録音を聴きました。
次回は梅若玄祥氏にご登場願い実際に〈鸚鵡〉を謡って頂く、ちょっと勿体ない内容となっております。
お志の方は是非お越し下さい。
2012年5月14日 | 記事URL
本日は九州・大牟田へ日帰り。
新幹線が開通して却ってJR線の便が悪くなり、福岡の天神から西鉄で往復した。
海抜の低いところを電車が走って行くので、有名な筑後柳川のあたりを代表に水路が多く水位も高い。そうした堤といわず藪といわず、至るところに真白い野茨の花が咲き乱れているのが印象的だった。
2012年5月13日 | 記事URL
この何日間か業務が立て込んで好雪録の更新が滞りました。
私自身の後日への備忘の意味で、後からとはなりましたが、5/9~5/11の分は時系列順にただいま記事を追記したところです。
ご興味の方はどうぞお読み下さい。
2012年5月12日 | 記事URL
すでに前日のこととなりましたが、事前に「活動予定」に告知していたとおり、5月10日(木)付け『日本経済新聞』夕刊文化面に能・狂言の批評欄が開設されました。
今後は隔月よりもう少し空くとは思いますが、木曜の夕刊という位置は動かず、不定期に随時掲載される予定です。
掲載決定の都度このウェブサイトでもお知らせしたく思います。
どうか末永くよろしく。
2012年5月11日 | 記事URL
今宵の主役はオデット&オディールをワン・チーミン=Wang Qimin=王啓敏、ジークフリート王子をリー・チュン=Li Jun=李俊という、中国中央バレエの花形2人を迎えた。
2012年5月 8日 | 記事URL