2012/7/1 散々なトリプル掛け持ち観劇日 | 好雪録

2012/7/1 散々なトリプル掛け持ち観劇日

本日は3ヶ所で舞台を見た。

まず午前11時から観世会初番の片山幽雪〈通小町 雨夜之傳〉。
明日には略評を上網の予定だが、いろいろな意味で停滞を極めた低調な舞台。

続いて午後2時から新国立劇場バレエ〈マノン〉を再見。
今日は小野絢子のマノン、福岡雄大のデ・グリュー、貝川鐵夫のムッシューG.M.、と日本人キャスト。小野絢子はザハロワ張りの足の甲の表情などすばらしくはあるのだが、3人に共通して人格描写が希薄に過ぎて、先日見たサラ・ウェッブ、コナー・ウォルシュ、マイレン・トレウバエフのトリオにその意味では到底及ばない。加えて看守の山本隆之は満身創痍との内報どおりタイツの下に保護用の膝当てが浮かび、振リもごく内輪で足をかばっているためか精彩がない。
まことに残念。

夜は6時15分から碑文谷のめぐろパーシモンホールでミュージカル〈ミス・サイゴン〉新演出初日を見たが、どうしたことか極めて悪い席で見るハメになり、ちょっと正確な報告はできかねるけれども、市村正親のエンジニアが(舞台が遠いせいばかりでなく)まるで影のようで存在感に欠けていたのは寂しい限り。

おまけに、このホール敷地には古池の埋め跡でもあるかして、帰りの夜道に私の大キライなガマ蛙があちこちに這い出し、帰宅したらしたで居室に4寸もあろうかという大ムカデが出て大騒ぎ。

やれやれ。
散々の一日でした。

2012年7月 1日 | 記事URL

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