2012/8/15 タクシーに乗って困ること | 好雪録

2012/8/15 タクシーに乗って困ること

タクシーの運転手がしきりに話しかけてくることって、ありません?
私はこれが、大の苦手なのである。

確かに、深夜だったりすると得体の知れぬ乗客への警戒、あるいは酔って寝られて目的地が分からなくなることを恐れて、ということもあろだろう。

だが、多くの場合、運転手が単に話し好きの、またそれが乗客へのサーヴィスだと考えての「おしゃべり」ではなかろうかと思う。

私の場合、たとえ短距離であってもタクシーの中はちょっとした沈思の空間と時間なので、悪意はないにもせよ、これを阻まれることが非常に不快なのである。
ことに、話題が高校野球とかオリンピックとか、「誰でも興味があるに違いない」との先入観の下、こちらの返答まで半ば期待されて発せられる語り掛けがまことに嫌。
何も相手の機嫌は損じたくないからそこそこの相手をすると、得たりや応と、運転手子の高見を長々と承る光栄に与る。
とはいえ私も人間。そう何時までも運子の期待に沿う相槌は打ち兼ね、いい加減に対応がぞんざいにならざるを得ない。
そうすると、運子のほうでは「こちらがここまで款待を尽くしているのに、あなたの態度は何だ」と言わぬばかりの気色が窺える。

ええ、分かりました。
どうぞもう、存分に、お語り遊ばして。

タクシー料金には高話拝聴謝礼金も入っているものと、覚悟を固めなければなるまいか。

2012年8月15日 | 記事URL

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