好雪録

2012年9月アーカイブ

2012/9/19 シアターコクーン〈ボクの四谷怪談〉批評公開

昨夜見た舞台。先刻、批評の欄に上網した。

実は昨夜のうちに過半を書き掛けていたのだが、ちょっとしたミスで消去。
いやはや、同じことを初めから改めて書くのは、はなはだしい徒労感でありました。

虚劇でしかないと恐らく知りつつも、フテブテシク自己愛的作者として居直る橋本治。
それを知ってか知らずか、舞台上に壮麗な無駄を展開させる蜷川幸雄。

海千山千の「喰えないぢぢいたち」に仕切られて、舞台に立つ若手俳優連はいったい何を考えたことだろう。
少なくとも、「バカにするな!」と声を挙げた者は、一人もいなかったようではある......

2012年9月19日 | 記事URL

2012/9/16 清水寛二×西村高夫「響の会」

本日は銕仙会の既に中堅、いや中軸といっても良い年配になった、清水寛二・西村高夫が共催する「響の会」で、清水の〈楊貴妃 干之掛〉と西村の〈望月〉を見た。

23回を数える当会は、今回でひと区切りとのこと。
来春の3月30日には「第37回研究公演」と銘打ち、2人の大学時代の師である山本順之を迎えて2人が地謡の軸に坐る〈木賊〉が期待されるが、双方還暦を迎えるのを節目に定例の会としては中仕切りということになる。

清水も西村も、早稲田大学の学生サークルからプロの道に入って、観世寿夫・観世静夫の厳しい薫陶を受けた。こうした出自の能役者として最も顕著な働きをしている人材である。
発会以来、定点観測のようにして見続けてきた私も、色々な意味で感慨が深い。

続きを読む

2012年9月16日 | 記事URL

2012/9/14 『足ながおじさん』と夏目漱石『こゝろ』

気が付くと、最近の本項は日本版ミュージカルの話題ばかり。「ミュージカル評論家に転身ですか?」と真面目に訊かれると恐れ入る。
別にそんな色気はないのだけれど、こうしたジャンルについて試考すると、古典藝能に立ち帰った時に色々と得るものが多いのである。

続きを読む

2012年9月14日 | 記事URL

2012/9/13 井上芳雄×坂本真綾 〈ダディ・ロング・レッグズ〉

「ミュージカル・ロマンス」と銘打つ通りこれは原作"Daddy-Long-Legs"(『足ながおじさん』)をほぼ忠実にミュージカル化したもの。
物語はみなさんご存じ、である。

続きを読む

2012年9月13日 | 記事URL

2012/9/1 ミュージカル〈ミス・サイゴン〉の山崎育三郎

急に手に入った切符で、大入札留つづきの青山劇場〈ミス・サイゴン〉を鑑賞。
今期すでに5回目、である。

続きを読む

2012年9月 1日 | 記事URL

このページの先頭へ

©Murakami Tatau All Rights Reserved.