2013/8/1 八朔御挨拶~〈レ・ミゼラブル〉と観世宗家対談~ | 好雪録

2013/8/1 八朔御挨拶~〈レ・ミゼラブル〉と観世宗家対談~

長らく放置したまま更新はかばかしくなく、失礼致しました。
ようやく暑中休暇に入りましたので、これからは精々、日々アップを心がけて参ります。

活動記録と見聞予定の欄は順次更新しておりますのでご承知とは思いますが、この4月以来、新演出版に改まったミュージカル〈レ・ミゼラブル〉の公演が続いています。ひょんなことで色々な出会いが重なり、プレ初日、地方公演を経て、11月帝国劇場凱旋公演の千穐楽まで、持続的に見続けることになりました。本公演は、本邦初演以来30年に近いこの名作の、ある意味での一大転機と言えます。どこかでその報告なり批評なり、残して置きたいと思います。

また、批評の欄には、去る5月29日(水)、国立能楽堂開場30周年記念特別企画公演での片山幽雪の能〈關寺小町〉について是非、書き残しておきたいと思います。「能を見るとはどういうことか」という根本を考えさせられる公演でした。単に褒めるだけでは無意味。ただ貶すのも無意味。今日まで管見の及ぶかぎり、それについてはかばかしい考察をなし得ている例はないようです。

8月に入りまして早速、7日(水)午後6時半から朝日カルチャー新宿教室の特別公開講座「世阿弥の能とこころ」と題する対談を致します。お相手は観世宗家・観世清和さん。昨春開催して好評を博した対談の続編です。
今回は世阿弥の記念年とて、世阿弥の命日が8月8日ですからその前夜=逮夜を選び、当代観世宗家にお越し頂く趣向です。昨年は談論風発、極めて面白い内容となりました。今年もまたいろいろと期待できるのではないかと思います。
私はこうした場合、ほとんど打ち合わせもせずその場の流れで話を転がしてゆく性分ですが、お相手に助けられて思いがけない話題が湧き出すのが妙味であります。今回は昨年国立能楽堂における復曲〈阿古屋松〉の映像も一部お目に掛けながら、清和さんのお話を掘り下げてゆければと思います。また、来年以降ちょっと有意義な活動をいくつか予定していますので、その一端が予告できるかもしれません。

観世宗家対談は、ありがたいことに、既に申し込み多数で満席が近づいております。
ご興味の向きは上記ウェブサイトへお申込み、あるいは新宿教室に直接電話で(03-3344-1941)お問い合わせ下さい。

2013年8月 1日 | 記事URL

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