夜の明け離れが最も冷える寒の入りも間近。
これから大阪に下り、今日、明日と大槻能楽堂の新春能を見、5日は復曲〈墨染櫻〉稽古。
5日夜、6日昼は松竹座で鴈治郎改名の披露興行を見、京都で用足しと夕食。6日遅くに帰京予定。
私はホテルのベッドがいくら良くても寝付かれぬクチなので、国内でも3泊はいささか辛い。
海外に行くのも年々それで億劫になりがちである。
と、そんなくだらないボヤキなどは措いて、関ヶ原辺の雪降りを勘定に入れ、早めに東京を発つことにする。
2015年1月 3日 | 記事URL
東京は寒い新春。
例年1月2日は歌舞伎座の初日。もう30年以上、決まって初芝居を見続けている。
南座の顔見世もしかり、以前は「初日特定狂言」と称し昼夜の演目から選り抜いて長めの一部制を組む初日興行があった。歌右衛門の〈隅田川〉、13代仁左衛門の〈寺子屋〉、17代勘三郎の〈盛綱陣屋〉等が出た昭和60年の初芝居が歌舞伎座での最後ではなかったか。歌右衛門が班女の前と篝火、仁左衛門が松王と時政、勘三郎が舟長と盛綱を一日の内に勤めたのだから、何とも贅沢な初日ではあった。
2015年1月 2日 | 記事URL
新年あけましておめでとうございます。
私は例年と変わらぬ元日を過ごしました。東京は折々雪が散り、寒い年明けとなりました。
来たる能楽堂の移転に伴い、観世宗家の謡初が報道陣に公開されたようです。
こうして見るとなかなかの壮観であります。
2015年1月 1日 | 記事URL