近来ちょっと驚かされたことがあって、先日、平幹二朗の〈王女メディア〉東京公演の批評をこのウェブサイトに上網したところ、廻り廻って平さん自身の目に触れてしまった由。
触れてしまった、と言っても特に憚ることもないのだけれど、今度の記録映像がDVDとして発売されるに際し、平さんのご希望によって、DVD添付のブックレットに拙稿が転載されることになった。
批評家冥利に尽きると言おうか。
名演を見て深く感を得た者として、舞台上の演者と一つの思いを共有できるということは、ほんとうに嬉しい。
むろん、これは「馴れ合い」という下衆根性とはまったく違ったことである。
私はもう一度、佐賀公演をこの目で見届けるつもりだが、現在5/21~5/23の下関をはじめ、すでに九州各地を巡業している。
まだ機会のある方は是非とも、平幹二朗畢生の名舞台を実際に見て頂きたいし、残念にも見逃した向きはDVDでその成果を見聞して頂きたいと思う。
6/30(土)長崎市公会堂における千穐楽までには発売される由。
その折には改めてここでも告知いたします。
2012年5月22日 | 記事URL