2012/7/31 蜩 | 好雪録

2012/7/31 蜩

ヤレヤレ、という感じで本日、大学の前期講義が終了。
もう10日も経たぬうちに立秋と思うと、時の流れのあまりの速さにゲンナリする。

大学のある山で、今年はホトトギスの声はわずかしか聴かなかった。
今日の宵、はじめてヒグラシの声を聞いた。
私はこのヒグラシが大好きである。

23区内の市街地では蝉そのものが減っているうえ、ヒグラシとなるとまず聴くことはできない。拙宅の近所、むかし区画の広い古い家がそこそこあった頃は珍しい声ではなかったけれど、相続の関係で売り払われ五ツも十も分割して小家が建つと、とたんにダメになった。

山里では違うかもしれないが、東京ではヒグラシの声を聞くと夏の峠は越えたことになる。シミジミするのもゆえなきことではない。

2012年7月31日 | 記事URL

このページの先頭へ

©Murakami Tatau All Rights Reserved.