好雪録

2012年10月アーカイブ

2012/10/18 ロベルト・ボッレ急遽来日

既報のとおり、来たる11月22日~25日、五反田・ゆうぽうとホールで開催される「ダニール・シムキンのすべて」のうち〈インテンシオ〉の出演者が変更となった。
わが吉田都の相手として、ミラノ・スカラ座の輝ける星、ロベルト・ボッレの来日である。

ボッレは近いところで2007年8月に同じくNBSの招聘でガラ「エトワール達の花束」に来日。本拠スカラ座での最高の当たり役〈エクセルシオール〉の奴隷を踊って見せたが、昨年は全幕物〈白鳥の湖〉ジークフリート王子が予告されていたものの、震災・核禍によって来日中止となって落胆させられた

本国イタリアでは「人間国宝」扱いのスターであるから余儀ないことだが、ダンサーの寿命はサッカー選手並みに短い。今次の出幕はごく軽く、昨年不義理の「埋め合わせ」の色彩を帯びる彩りではある。
今年37歳。すでにキャリアも終末期に入り、欧州での人気さらに高いボッレが、今後わが国でどれほどの舞台を見せてくれるか、はなはだ心細いものがある。
それだけに、好事家必見の公演、とはいえるだろう。

2012年10月18日 | 記事URL

2012/10/5 絶滅に瀕する鵜殿の蘆~「雅楽存亡の危機」~

表題の事柄は、一般にあまり知られていないが、
実は、大阪市の文楽補助金騒動とは比較にならないほどの忌々しき「大事件」である。

既にツイッター等でも別途お知らせした。
その文脈でここでも問題提起をしたいと思う。

既に8月、東京新聞で報道された「鵜殿の蘆」絶滅の危機について。

昨夜、宮内庁式部職楽部の懇意な知人とたまたま逢ったので現状をつぶさに訊ねた。
実に予断を許さない状況である。

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2012年10月 5日 | 記事URL

日本経済新聞夕刊 能〈皇帝〉〈山姥〉批評掲載

本日、10月3日(水)発行『日本経済新聞』夕刊に能〈皇帝〉〈山姥〉の批評を執筆しました。
対象は、横浜能楽堂企画公演「美の世阿弥・華の信光 第1回」における〈皇帝〉(シテ:梅若玄祥/ワキ:宝生閑)および〈山姥〉(シテ:梅若玄祥)。

ご興味の方はご一覧下さい。
後日、同紙ウェブサイトにも転載されると思います。

2012年10月 3日 | 記事URL

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